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カンジダの治療には抗真菌薬を選択

カンジダ症は、カビの一種であるカンジダ菌が原因で発症する病気です。この菌は性別に関係なく、皮膚や口の中、腸などの部位に常に存在する常在菌のひとつなのですが、通常は免疫力や他の常在菌の働きによって増殖が抑制されているため、普段は症状が現れることはありません。しかし、風邪や疲労、ストレスなどが原因で免疫力が低下すると、増殖を抑制していた力が弱まるため、異常増殖してしまいカンジダ症を発症するのです。また、性行為がきっかけで発症することもありますが、一般的には免疫力の低下が原因で発症する確率の方が高いとされています。なお、カンジダ症は常在菌が原因であるため、性行為を経験していない人でも発症する可能性があるため注意が必要です。

カンジダ症は、男性よりも女性の方が発症率が高いとされており、日本人女性の5人に1人は経験すると言われるほど身近な病気です。また、症状も男女間で異なります。男性の場合、症状が現れることは少ないものの、場合によっては亀頭や包皮にかゆみや発赤などの症状が現れるのが特徴です。なお、男性の場合は、基本的に症状が現れない限りは、検査及び治療の必要はありません。一方、女性はおりものの量が増加したり、白く濁ったヨーグルト状態になるといったおりものの変化とともに、性器やその周辺にかゆみや発疹などが発生します。

カンジダ症の原因であるカンジダ菌は、真菌というカビの一種なので、治療には抗真菌薬が有効です。抗真菌薬には、塗り薬などの外用薬や錠剤型の内服薬、女性の場合は膣内に直接挿入する膣錠などの剤形があり、症状に応じて適宜選択されます。基本的には外用薬や膣錠が用いられますが、重症化している場合は内服薬の服用が必要な場合もあります。

外用薬や膣錠を使用する場合は、特にイミダゾール系の抗真菌薬が効果的です。カーネステンやエンペシドは、クロトリマゾールを有効成分としたイミダゾール系の抗真菌薬であり、カンジダ症の第一選択薬として使用されています。なお、カーネステンは海外での商品名であり、日本ではエンペシドという商品名で普及しており、どちらも同一の治療薬です。

カーネステンやエンペシドには、クリームと膣錠の2種類の剤形が存在します。クリームを使用する場合は、1日に2~3回程度を目安として患部とその周辺に優しくすり込むように塗布しましょう。基本的に外用薬は内服薬と比べると、副作用は少なくなっていますが、肌に合わない場合は塗布した部分に皮膚炎や発赤などの症状が現れることがあります。重篤な副作用が発症する恐れはありませんが、皮膚症状が悪化した場合は使用を中止して医師に相談しましょう。

また、女性の場合は、クリームだけでは膣内に存在するカンジダ菌まで有効成分が行き届かないため、クリームと膣錠を併用するのが一般的です。膣錠を使用する場合は、1日1回1錠(クロトリマゾールとして100mg)を膣内に挿入します。基本的には、6日間の継続使用することで症状が改善しますが、場合によっては使用を延長する必要もあります。使用期間に関しては、必ず医師の指導を守るようにしましょう。